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ハラール
~ハラール コラム①~ ハラールとは。世界のムスリム人口と今後の動向。 ハラール 2025/01/14

ハラール(ハラル)とは

「ハラール(ハラル)」とは、「許されている」を意味するアラビア語です。(英語:halal)
反対の概念を「ハラーム」と言い、「やってはいけない物・事(禁止)」という意味となります。
ハラールとハラームの間に疑わしい物・事を意味する「シュブハ」という概念があります。

イスラム教徒の人々(通称:ムスリム、女性はムスリマ)にとって、ハラールは生活全般においての指標と言えますが、ムスリムではない人がハラールを全て覚えておくというのは難しいので、基本的には「ハラームを避ける」と考え方が分かりやすいと思います。
食べ物のハラームの代表的なものが豚肉とアルコールです。

ムスリムは世界でどのくらい?また、今後の動向は?

イスラム教を国教とする国は、モロッコ、エジプト、チュニジアなどの北アフリカ諸国、レバノン、ヨルダン、サウジアラビア、イラクなどの中東諸国、また、マレーシア、パキスタン、バングラデシュ等のアジア諸国の23か国があります。
また、インドはヒンドゥーが最大の宗教ですが、約1億8000万人のムスリムが住んでいます。
世界で最もムスリム人口の多い国はインドネシアで、約2億4000万人が暮らしています(2024年)。 2025年にはパキスタンがインドネシアを抜いて最大のムスリム人口を持つ国になるとの予測もあります。

世界のイスラム教徒人口の地図

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  • 出典:Pew Research Center Mapping the Global Muslim Population

地域別に見ると、イスラム教がはじめに広がった中東・北アフリカでは、3.2億人とイスラム人口全体の20.1%を占めるにすぎず、最も多いのは、アジア・太平洋地域の9.7億人であり、61.9%と6割を超えています。

Muslim Population by Region

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  • 出典:Pew Research Center Mapping the Global Muslim Population

今後のムスリム人口の動向

2010 年時点で最大宗教はキリスト教徒(推定 22 億人)です。
次いでイスラム教徒の16 億人で世界人口の 23% を占め、世界人口における4人に1人を占めると推計されています。

世界中のイスラム教徒の数は、今後数十年で急速に増加し、2010 年の約 16 億人から 2050 年には 28 億人近くに達すると予測されています。
イスラム教徒は、世界人口全体の 2 倍の速さで増加すると予想され、その結果、イスラム教徒は 2010 年の世界人口の 23% から 2050 年には 30% に増加すると予測されています。
この大幅な成長が予測されるのは、イスラム教徒が他の宗教グループに比べて若く、出生率が高いことが主な理由です。

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日本に住んでいるムスリム人口

2024年現在において、日本に住んでいるムスリムの推計人口総数は、約35万(外国人ムスリムが29万4千、日本人ムスリムが5万4千)と推計されています。日本に暮らす人の「400人に1人がムスリム」となる計算となります。(日本に在住する日本人:約1億2350万人、外国人:332万として計算)
1999年に全国で15カ所だった礼拝所「モスク」も、2021年3月に113ヶ所、そして2024年6月に151ヶ所に増加しています。

  • 参照:多民族多世代社会研究所 「日本のムスリム人口 2024 年」

次回コラムは…「ハラール認証機関の選定と進め方」

次回のハラールコラムは「ハラール認証機関の選定と進め方」です。海外の認証機関に申請する方法に触れます。

「ハラール認証機関の選定と進め方」

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