デジタルヘルス
Digital health

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 ~ 第54号 ( 2021年11月23日 発行 ) ~


ジャーナル54号のトピックは、AION Lab (Merck、Pfizer、AstraZeneca、Teva が共同設立)、Schrödinger社、Absci社らAI創薬各社。Best Buy社 (消費者家電小売)、Woebot Health社 (AIチャットボット)、Genetika+社 (個別化医療)、など

■ FDA、デノボ経路明確化ガイダンスを最終化
必要に応じて市販前施設査察も実施

Pear Therapeutics社 「reSET」や、Akili Interactive社 「EndeavorRx」、Apple WatchのECG機能・AFIBアルゴリズムなどに適用された、承認申請経路De Novoに適用される要件をまとめたガイダンス案が最終化された。

■ NIH、12種類の新規COVID-19迅速診断テストの開発に7,700万ドルを提供
スマホ連動型の家庭用診断テストを開発するBDなど10組織を選出

国立衛生研究所(NIH)はRADx (Rapid Acceleration of Diagnostics) イニシアチブの下、新型コロナウイルス感染症の迅速診断テストの開発に資金提供する契約を締結。早ければ今年中の商業化へ。

■ PearのDTx製品、マサチューセッツ州メディケイドがカバー
約200万人のメディケア受給者にPearの2製品へのアクセスを提供

新型コロナ禍で深刻化する物質使用障害に対して、低所得者層を対象とする公的保険メディケイドはマサチューセッツ州で、Pear Therapeuticsの処方箋DTx をカバレッジ対象に組み入れ。

■ 利尿剤bumetanideが遅発性AD予防に効果
米国の共同研究班、NIA出資の研究で明らかに

アルツハイマー型認知症の遺伝性リスク保有者における、経口利尿剤bumetanide服用に関するRWD解析が実施され、予防効果の可能性が研究で示された。

■ 製薬大手4社ら、AION Labを設立
AIと計算科学を用いた治療薬開発を推進

Merck、Pfizer、AstraZeneca、Tevaの大手製薬4社らが協調して、AIと計算科学による治療薬開発を推進するAION Labを設立したことが発表された。

■ MD Anderson、計算創薬プラットフォームのSchrödingerと提携
WEE1阻害剤プログラムの開発で

全米一のがんの権威であるMDアンダーソンがんセンターが計算創薬に特化するSchrödingerと、WEE1阻害剤プログラムの開発で研究提携を締結したことが発表された。

■ EQRx、生物製剤発見でAbsciと提携
安価な次世代タンパク治療薬を開発

タンパク製剤の開発に特化するAI製薬のAbsciが「持続不可能な医薬品価格上昇」に対抗するEQRxと提携し、次世代タンパク治療薬の開発を目指すことが発表された。

■ 消費者家電小売り大手のBest BuyがCurrent Healthを買収
家電の未来はヘルスケアの未来

近年高齢者ケアに注力している家電量販店Best Buy社が遠隔患者モニタリング機器を開発するCurrent Healthを買収し、家電が担うヘルスケアの未来が明らかになってきた。

■ Rock Health、2021年第3四半期デジタルヘルス投資トレンド報告書を発表
直前四半期からは減速も、高水準を維持

新型コロナ禍で高水準にあるデジタルヘルス領域の投資は第3四半期に減速するも、過去2番目の規模を記録。特に需要が高まるメンタルヘルス領域への積極投資が続いている。

■ AIチャットボットで薬物使用障害(SUD)患者を治療
デジタル・インタラクションでチャットボットとの「絆」を構築

アルコールやカンナビスなどの薬物に関する物質使用障害(SUD)の治療に、チャットボットを通じた対話で関係性を構築するDTxが有用であることが、Woebot Health社の研究で明らかにされた。

■ 連載:過去記事から見る「へルスケア分野とテクノロジー」
第12回. テーマ別動向:規制機関

規制当局の動き、行政によるテレヘルスの規制緩和、医薬品・医療機器流通に関する規制を巡るせめぎ合い、の視点でデジタルヘルス領域における過去2年間の動向を再まとめ。

■ イスラエルのGenetika+社、うつ病のインビトロ・スクリーニングを開発
「Brain in a dish」技術の開発で、個別化医療への道を開く

インビトロ・スクリーニング技術で個別化医療を開発するGenetika+が資金調達を実施し、うつ病治療で課題となっていた抗うつ剤の選択を支援し、試行錯誤での処方から脱却を図る。

LSMIP 米国eHealthジャーナル 54号

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「米国eHealthジャーナル」とは
米国や世界各地で刻々変化している、デジタルヘルスに関連する行政・産業・サービスの情報をまとめた、サブスクリプション型のオンライン情報誌です。「月間米国バイオビジネス」、「米国製薬業界週報」を発行するニューヨーク拠点のMSA Partners社と共同執筆し、隔週で発行しております。

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