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エンジニアリング 初の自社生産拠点をベトナムに設立
~新たなステージへの挑戦を支えたパートナーシップ~
AlphaTheta株式会社 様 2026/05/29

DJ機器分野におけるリーディングカンパニーであり、世界中のDJスタンダードとして音楽シーンを支えるAlphaTheta株式会社様。同社は、設計・開発を自社で担い、その長年にわたって蓄えた技術とノウハウを活かし、多様で創造的な音楽の楽しみ方を提案され続けています。

同社は2026年、初となる自社生産拠点「AlphaTheta Technology Vietnam Co., Ltd.」をベトナム・ドンナイ省ロンデュック工業団地に開設されました。これは自社による生産・品質管理機能を備えた新たな体制の構築と位置づけられています。

今回は、当社が日本で基本計画を、ベトナムで建設会社引合い・設計監理を支援させていただいた経緯から、AlphaTheta様がどのように立地を選定し稼働へと導いたのか、プロジェクトをご担当された庄司様、磯貝様にお話を伺いました。

工場正面図

AlphaTheta Technology Vietnam Co., Ltd.

所在地
ベトナム社会主義共和国ドンナイ省ロンデュック工業団地(Long Duc Industrial Park)
建屋規模
工場面積 3,984㎡
生産品目
DJ機器、ならびにそれら関連機器の生産
稼働開始日
2026年1月12日
生産能力
初年度約100,000台/年からスタートし、随時台数を増産予定

※PR TIMES 2026年2月9日記事より引用

企業情報

名称 AlphaTheta株式会社
資本金 1億円(2025年12月31日現在)
代表者 代表取締役社長 片岡 芳徳
従業員数
(グループ会社連結)
620名(2025年12月31日現在)
事業内容 DJ機器/アプリケーション、音楽制作機器、音響機器の開発・設計および販売、ならびにそれらのサービスに関連する事業
  • 庄司 貴俊 様
    庄司 貴俊 様
    AlphaTheta Technology Vietnam Co., Ltd.
    General Director
  • 磯貝 勇人 様
    磯貝 勇人 様
    AlphaTheta 株式会社 ATV部
    エンジニアリングチェーン課

自社工場およびベトナム設立の構想

CM Plus
今回、貴社にとって「初」となる自社生産拠点を立ち上げることになった背景や、ビジネス上の目的をお聞かせください。
AlphaTheta
AlphaThetaはこれまで、DJ機器を中心とした製品の設計・開発を自社で担い、生産については外部の生産パートナーと協業するファブレス体制により、グローバル市場への製品供給を行ってきました。この体制により柔軟な生産対応を行う一方で、生産・品質管理の実行や改善については、外部環境や委託先の状況に左右される側面もありました。

そうした中、近年の事業規模拡大に伴い、需要変動に対する一定の生産余力の確保や、生産拠点を一元化しない体制の構築、さらには生産現場で得られる知見を設計・品質管理へ、より迅速に反映できる仕組みづくりが、経営上の重要な課題となっていました。

こうした状況を踏まえ、生産体制の選択肢を拡張しサプライチェーンを強靭化することを目的に、外部生産パートナーとの協業体制は維持しつつ、自社による生産・品質管理機能を備えた「AlphaTheta Technology Vietnam Co., Ltd.」をベトナムに新たに開設しました。

CM Plus
数ある国の中から、建設地として「ベトナム」を選ばれた理由は何でしょうか?
AlphaTheta
グローバル市場向け製品の供給拠点としての立地条件に加え、中長期的な生産体制の構築を見据えた環境が整っていることから、本工場の設立地として選定しました。

進出先の検討にあたり、当初はマレーシアやインドネシアなども候補に挙がりましたが、それらの国には既に生産委託先があり、残る選択肢のタイとベトナムに絞って現地視察を行い、最終的にベトナムを選択したという経緯です。

CM Plus
ベトナムの中でも、南部を選ばれたポイントは何でしょうか?
AlphaTheta
ベトナム国内において北部ではなく南部を選んだ最大の理由は、当社の製品に関わる音楽・クラブ文化との親和性が、南部の方が高いと感じたためです。

北か南でも最後まで悩みましたが、北部は部品供給の利点がある一方で、人材確保の難しさや台風などの自然災害リスクが懸念されました。その点、南部は災害リスクが低く、新空港へのアクセスや工業団地周辺の将来性も見込めたことが決め手です。

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プロジェクトの課題とパートナー選定の決め手

CM Plus
プロジェクト構想当時、社内で最も不安視されていたことや、課題に感じていたことは何でしたか?
AlphaTheta
自社では工場建設の経験がなく、専門的な支援が不可欠でした。

導入設備の検討も進んでいなく基本設計でご迷惑をお掛けしてしまいましたが、御社のおかげで形に出来たと思っております。また、ロンデュック工業団地様のレンタル建屋をお借りしての内装建築で、どこまで弊社で実施して良いのかも、課題と感じておりました。

CM Plus
今回のプロジェクトにおいて、弊社(シーエムプラス)にお声がけいただいたきっかけは何でしたか?
AlphaTheta
海外進出コンサルタント会社様のご紹介で、御社ベトナム拠点をご紹介頂き訪問したことがきっかけです。その後、当社日本本社と御社本社所在地が横浜みなとみらいのお隣のビルということがわかりご縁を感じました。
CM Plus
ありがとうございます。
最終的に弊社をパートナーとして選定いただいた「最大の決め手」は何だったのでしょうか?
AlphaTheta
業務をお願いして当社として支出はありましたが、それに見合う効果があると感じ、お願いする運びとなりました。最終的なコストも試算して頂いた内容から大きな隔たりはなかったので大変助かりました。
CM Plus
費用に見合う効果として、具体的に何かありましたか?
AlphaTheta
工場を稼働させるために必要な室圧の調整やコンプレッサーの対応など、自社に不足していたインフラ設備の知見をサポートいただけたと思っております。
CM Plus
選定時、弊社に対してどのような役割やサポートを期待されていましたか?
AlphaTheta
工場を持っていない当社が内装工事にあたり、ベトナム特有の申請や、内装建築プロジェクト担当も一人ということで建築会社様への引合図書の作成、レンタル工場内装建築という難しい対応、追加作業の妥当性確認、弊社のみではわからないことへの確認、建設のプロ視点で確認していただくと言ったサポートを期待し対応いただいたと思っております。

また、最初にゼネコン複数社からの提示金額に大きなばらつきがあり、適正な建築コストが把握しづらい状況において、実際の建設費用の目安を明確に示していただける期待感もありました。

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インタビューは、AlphaTheta様のベトナム工場と、日本側をオンラインでつないで行わせていただきました。

日本とベトナム現地の連携

CM Plus
――日本での基本計画についてお伺いします。
構想段階や基本計画の策定において、弊社(CM Plus Corporation)の提案やサポートはいかがでしたか?印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
AlphaTheta
基本設計の際に、弊社が作成するべき設備リストが、担当者出張のため対応が出来ない中、率先してメーカーへ確認をしてくださったことです。
CM Plus
――現地での建設会社引合・設計監理についてお伺いします。
ベトナム現地での建設会社選定(引合)や、実際の工事段階での設計監理において、ベトナム特有の苦労(商習慣、法規制、言語の壁など)はありましたか?弊社(CM Plus Vietnam Co., Ltd.)の現地の動きや対応力はいかがでしたか?
AlphaTheta
ベトナム特有の申請取得がやはり大きな問題でした。御社や建築会社様のおかげで、なんとか弊社が考えているイベントスケジュールに間に合わすことが出来ました。ベトナム特有の法規制を熟知されていたので非常に助かりました。
CM Plus
ベトナムは特に消防などは頻繁に変更されますし、特にEPE (輸出加工企業)の取得は大変と聞いております。EPE取得はほぼ御社だけで実施されたということでしたが、日本からご担当されたのですか?
AlphaTheta
EPEの取得に関しては、日本で準備はいたしましたが、ローカルのメンバーが中心となってやり取りを行い、無事に完了させることができました。
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新工場の稼働状況と現地スタッフの体制

CM Plus
無事に新工場が竣工を迎えた今の率直なお気持ちをお聞かせください。
AlphaTheta
大変うれしく思っております。ここからAlphaThetaのものづくりがスタートし、成長へ向けた技術力の獲得と新価値を創出していきたいと思っております。また、だいぶ前にラフスケッチした日程通りにここまで来られて、実際に生産稼働を始められることになり、非常によかったと感じております。
CM Plus
現在の工場の稼働状況と、生産開始はいつ頃を予定していますか?
AlphaTheta
2026年1月に行われた開所式以降、50台のテスト生産を終え、日本での評価も問題なくクリアしました。4月中旬には量産前最終確認の100台を生産し、当初6月1日予定だった量産開始を1〜2週間ほど前倒しできる見込みです。
CM Plus
現地スタッフとの連携はいかがですか?
AlphaTheta
部門長やリーダー層には日本語や英語が話せる人材を採用しており、彼らに対して英語や日本語で手順書の共有や教育を行い、現場スタッフへ指示を出して工場を運営しています。

実際に一緒に仕事をしてみると、現地スタッフは非常に勤勉で真面目です。国全体をもっと良くしていこうという気概を感じますね。せっかくベトナムのこの地に出てきましたので、雇用も含めて地域と共に長くやっていける会社になりたいと思っています。

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One Through Music – 音楽で人をつなぐ
さらなる技術革新と品質向上へ

CM Plus
シーエムプラスのサービスを100点満点で評価するとしたら、何点いただけますでしょうか?
AlphaTheta
90点とさせて下さい。御社日本サイドの担当者様もベトナムでサポートしていただける、との話をお聞きしていたのですが、お話しが無くなってしまいましたので、10点引かせて頂きました。それ以外、御社サービスに不満はありません。
CM Plus
最後に、今後の展望とメッセージをお聞かせください。
AlphaTheta
AlphaThetaの売上拡大を支え、市場需要/環境変化に柔軟に対応できる供給体制を実現することはもちろん、「One Through Music(音楽で人をつなぐ)」というミッションの元、DJ機器の生産においてさらなる技術革新と品質向上を追求していきます。

このたびはありがとうございました。
このベトナム新工場から世界中へ新たな価値が届けられることを楽しみにしております。
地域社会とともに歩む、AlphaTheta様の今後のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。

注:インタビュー記事内に掲載の情報はインタビュー当時のものとなります。

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